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我が若鷲第17期飛練生一同は、六か月の短期日間ではあるが筑波空で操縦の第一歩に
手をつけたのがこの愛機である。
荒鷲としての整備教務に操縦教務に我々の公器である中練も今が想い出の最后である。
若鷲達の胸中如何に親として兄として御指導された幾多の親鷲を中に初歩の操縦訓練
も身についた。
燃ゆるが如き攻撃精神と神の如く崇高なる犠牲的精神が相まちて、現在英米を敵に暗
夜を問わず密雲をついて爆撃に攻撃に奮闘している先輩兄鷲の後輩として巣立つのだ。
明日の帝国を背負う我等の双肩は、愈々重大だ。「海行かば・・・空行かば」大君のへ
にこそとひたすら努力して大東亜建設に波高き洋上の南国征空に海荒鷲魂を発揮いたし、
元気でそれぞれの職責に頑張ろう。
学べ鎌倉の備にあこがれの大空にて
中根政明一飛曹
昭和18年5月9日、ラバウル上空にて戦死。功五級金鶏勲章を受章。
『青春の証 筑波海軍航空隊』友部町教育委員会生涯学習課
後列左端 中根一飛曹(中根守男氏提供)
愛機よ有難う
中根政明一飛曹
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